俺が読んだ本の感想。
個人的なものなので参考程度に聞いて頂戴。
俺の感想が気に入らない方は申し訳ない。
ちなみに前のBookコーナーはこちら


”スピカ−原発占拠−”
著者 高嶋哲夫
値段 ¥667(税別)

日記にも書いた通り現在”ベトロベクトリアを追え”と言うのが出ているのでそれの予習のような感じで買った1冊。
著者は元原子力研究所の研究員が書いている為に専門的な事を分かりやすく書いてある。
自分としてはみんなに1度は読んで欲しいと感じる。
自分もそうだったのだが東海村の臨界事故には全く無関心だった。
しかし後でニュースを見たり周りの人の話を聞くとそれが大きな間違いであったと思う。
これはひとえに原発に対する認識の無さ、危機管理の欠落が原因である。
将来どんなエネルギーが開発されるかは分からないが日本ではまだ原子力に頼っていかなければいけない。
そんな国に住んでいるのだから少しでも原発に関心を持つべきだと感じた。

解説にも書いてあるのだが「”良い小説”というのは面白いのと同時に為になる」
まさしくその通りだと思うしこれもそうした”良い小説”の中の1冊である。

面白さ ☆☆☆
タメになる ☆☆☆☆


”悪魔の涙”
著者 ジェフリー・ディーヴァー
訳   土屋 晃
値段 ¥848(税別)

2000年週刊文春の傑作ミステリー第5位って言う帯に惹かれて買ったみた1冊。
後で知ったのだがあの”ボーンコレクター”の著者。
俺は基本的に海外の作品は読まない(って言うか読めない)
何故かと言うとどうしても訳してあるので日本語的に変な部分が出てくるから。
その辺に引っかかってどうしてもはまれない。
だがこの作品にもそんな引っ掛かりがあるけどそれを我慢して読めれば面白いと思う。
最後まで気が抜けず、早く先が読みたくなってしまう。
読了まで時間がかかったのはあくまで読んでいる時間がなかったから(笑)
暇があって読んでいたらきっと1日で読了できたのではないかと思う。
海外の作品を読まず嫌いしていたのがもったいなかったと思える作品だった。


読み易さ ☆☆
面白さ ☆☆☆☆


”非合法員”
著者 船戸与一
値段 ¥718(税別)

基本的なハードボイルドという感じを受けた。
自分的にはハードボイルドが好きなのですんなり読むことが出来た。
ただ最後の終わり方が余り好きな感じはしない。
高村薫が好きだったらこれもはまるんじゃないかな〜と思う。
ハードボイルドをこれから読もうという方には余りお勧めじゃないかも。
どっちかといったら中級者向け。


ハードボイルド度 ☆☆☆☆
面白さ ☆☆☆



”上海ベイビー”
著者 衛彗(ウェイ ホェイ)
訳者 桑島 道夫
値段 ¥581

こういったジャンルは普段読まないので他との比較のしようが無いんだけど、個人的な意見を言わせてもらえれば読み切るのがしんどかったって感じだった。
内容は一言で言えば”狂おしい人生”って感じかな。
先を読みたいって思わせる物が無くってなんとなく惰性で読んでた。
ただ所々になるほどって思うフレーズが幾つかはあった。
例えば”人生は慢性病のようなもので、意義ある事を見つけるのはその病を治しうる気長な治療方法の一つだ”
結構これを映画にしたら売れるんじゃないかなんて思った。
一人で浸っていたい時に読むのをお勧めしますな〜。

面白さ ☆☆☆
一人で浸れる度 ☆☆☆☆