2.本研究が目指すインプラントの概要
今現在多く利用されているインプラントは完全な緻密体であるため,固定性に限界がある.
そこで本研究では,積層造形法によりインプラント内部に立体的な空洞を作製し,骨を
インプラント内部に侵入させることにより固定性の向上をねらう.
三次元内部構造を有するチタン製インプラントの作製
1.背景と目的
人間の歯はとても重要な役割を担っている.歯を喪失すると咀嚼力の低下,発音の異常,歯列の
ゆがみ,噛み合わせの悪化による顎関節症など,様々な悪影響を及ぼす.
そこで近年,インプラント治療による口腔機能の回復が有力視されている.
本研究では,今現在多く利用されているインプラントをさらに超えた機能性を持つインプラントの
開発を目指す.
図2 インプラントの作製方法