1.研究会名 医用アクチュエーション研究会
2.設置期間:平成22年度〜平成24年度
3.研究会会長:増澤 徹 茨城大学工学部機械工学科
住所:〒316-8511 茨城県日立市中成沢町4-12-1
TEL:0294-38-5250 FAX:0294-38-5047
E_mail:
masuzawa@mx.ibaraki.ac.jp
4.幹事
阿部裕輔(東京大学医学系研究科)医学・生物学系幹事
岡本英治(東海大学生物理工学部)理学・工学系幹事
福長一義(杏林大学保健学部)理学・工学系幹事
山家智之(東北大学加齢医学研究所)医学・生物学系幹事
5.目的
21世紀に入ってから,コンピュータ技術,メカトロニクス技術の進歩に伴い,大型であった機器の小型化,高出力化が進み,人工心臓などの生命機能補助装置やパワードスーツなどの運動機能補助装置の実現が可能になった.
特に人工心臓の分野では,軸流ポンプ,遠心ポンプ等のターボポンプを使用した人工心臓の発展に伴い,国内外で埋め込み型補助人工心臓の臨床応用が盛んになっている.その中,患者に最適な補助循環制御方法の検討,自己心の治療を目的とした人工心臓を使った心不全治療方法が模索され始めている.
このように単なる機能補助ではなく,生体にアクションを加えるより高度な生体の機能制御機能の付加が最近の機能補助システムに求められるようになってきた.高度な生体制御機能を実現するために,医工学領域に特化した計測,制御,エネルギー技術の更なる研究開発が望まれている.一方,生体機能制御はペースメーカーに代表される電気刺激装置を初めとして日本生体医工学会が先導して研究を行ってきた分野である.
今回,新たな高機能ME技術への要求に応えるため,本研究分野を更に深化させた「医用アクチュエーション」研究領域の創出を目的に専門別研究会を立ち上げたい.本専門別研究会では生体計測,制御,エネルギー貯蔵,情報伝送などの根幹技術から新しい構造の機能補助システムやその制御方法まで医用アクチュエーションに必要な医工学技術の研究,体系化を行う.技術的内容が幅広い領域にわたるため,電気学会,ライフサポート学会など他学会との連携も考えて活動する.