平成22年度日本生体医工学会専門別研究会

おしらせ
日本生体医工学会 専門別研究会 医用アクチュエーション研究会 第1回講演会
21世紀に入ってから、コンピュータ技術、メカトロニクス技術の進歩に伴い、
大型であった機器の小型化、高出力化が進み、運動機能補助や人工心臓などの
機能補助装置の実現が可能になってまいりました。
そこで我々は、生体計測、制御、エネルギー貯蔵、情報伝送などの根幹技術から
新しい構造の機能補助システムやその制御方法までを包括した、
医用アクチュエーション技術に着目し、必要となる医工学技術の研究調査、
技術の体系化を目的として平成22年度より研究会を立ち上げました。
今回その第1回目の主催研究会として、手術支援,MEMS,情報伝送の第一線で活躍中の講師の方々
をお迎えして下記講演会を企画いたしました。
聴講自由。事前登録は必要ありません。参加費は無料です。
たくさんの方々のご参加をおまちしております。

日時:12月7日(火)14:00〜17:00
場所:産業技術総合研究所・臨海副都心センター、本館大会議室1 (http://unit.aist.go.jp/waterfront/)

14:00〜14:50 鎮西清行先生(産業技術総合研究所)
「MRI対応メカトロニクス」
MRI(磁気共鳴画像)装置内とその周囲では、多くのメカトロニクス機器の持ち込みと使用が禁じ
られている。しかし、適切な対策を取ることで、ロボット機構や内視鏡等を持ち込むことが可能であ
る。MRIと共存可能なアクチュエータ、センサ、磁界への影響評価技術に付き紹介する。

15:00〜15:50 柴田隆行先生(豊橋技術科学大学)
「ライフ・イノベーション創出を支援する超並列オンチップ細胞機能解析システム」
先進医療・医薬分野のさらなる発展には,生命機能の解明が必要不可欠な課題となる.本講演で は,単一細胞レベルのアクチュエーションとセンシングを時空間的に超並列に処理可能とする種々の "細胞操作・機能解析用MEMSデバイス"について紹介する.

16:00〜16:50 岡本英治先生(東海大学)
「体内埋込み人工臓器モニタリング用人体通信の基礎研究」
生体組織の誘電性と導電性を利用した人体通信を体内ー体外間通信に適用する研究開発を進めてお り,通信方式や生体-電子回路インターフェイスに関する研究を行ってきた.本発表では,その成果 と開発の現況について報告する.