令和7年度卒業研究予定課題
・研究ポリシーと目標
環境熱流体エネルギー工学研究室では,研究室開設以来,これまでに100名以上の卒業生・修了生をエンジニアとして社会へ送り出しています.
研究室の卒業生・修了生は,これまで日本機械学会,日本伝熱学会,化学工学会,可視化情報学会,日本感性工学会など様々な学会・学術団体において積極的な研究発表を展開し,旧帝大など他大学や他大学院の学生と研究内容を競って来ました.また,多くの学会が出版する研究論文集(査読有研究論文)へも研究室の卒業生・修了生が多数登録されています.
研究室では,外部の研究会へ積極的に参加して研究発表を実施することを推奨しており,熱心に研究活動に励むことにより旧帝大など他大学や他大学院の学生と遜色ないレベルまで学生自身の学術能力を高める指導を日々展開しています.そのため,大学院博士前期課程(あるいは後期課程)への進学を強く推奨しており,そのような目標を持った学生の参集を希望しています.また,スタディーバランスを考慮しながら学生自らの好奇心や探求精神に期待しています.平日アルバイトについては,研究に支障が無いよう十分に協議します.
単位の実質化および,研究と研究ノートの迅速化・正確化に向けて,出席確認と簡単な打ち合わせを兼ねた朝夕のミーティングを毎日実施します.なお,チェック時間帯は研究室配属時に伝言します.
研究ノートを定期的にチェックし,研究ノートを充実させます.
・研究キーワード
伝熱工学,熱流体工学,相変化(蓄熱)科学,界面(気液・固液)熱科学,密度差/表面張力差熱対流,熱物性計測,熱交換器開発,乱流現象解析,赤外線センシング,画像情報処理とスペクトル解析,ソフトウエア感性工学
各種可視化技法,PIV(Particle imaging verocimetry) & PTV(Particle tracking velocimetry)
・予定課題
稲垣担当分:
1.ものの豊かさと心の豊かさを相互に推し測る新計測技術 ー絵画・彫刻など芸術作品から受ける人の印象の定量化ー
2.一端に開放端を有する水平円筒容器内自然対流の乱流輸送機構について
3.自由界面に発生する密度差・表面張力差対流の輸送機構について
4.相変化液体金属を作動流体とする自然対流の乱流輸送機構について
5.社会インフラ(道路・生活基盤)の維持・管理に向けた赤外線非破壊診断技法について
* 研究テーマについては,配属学生の希望なども考慮して進める予定ですが,変更される可能性もあります.
4月当初の研究室配属時には個別の卒業研究テーマを設定せず,議論していく過程で個別にテーマ設定して行きます.
** 修士2年修了までには日本機械学会,日本伝熱学会,可視化情報学会,超異分野学会などにて研究発表を各自が二回以上実施すると同時に,日本機械学会論文集などの学術論文へ積極的に投稿する.