OB・OGの声

目次
本橋 正充(株式会社 本田技術研究所) 小沼 弘幸(茨城工業高等専門学校) 齋藤 喬(テルモ 株式会社) 西村 健(原子力規制委員会)

本橋 正充

学位と卒業(修了)年度
  修士(工学),博士前期課程 機械工学専攻 2000年修了
所属
  株式会社 本田技術研究所
HRD Sakura F1パワーユニットテスト領域リーダー
海外経験,仕事のやりがい,大学で学んだことで、社会で役立っていること,その他
   F1用エンジンの性能・信頼性・耐久性のテスト,サーキット毎のセッティング,レース現場での技術サポートなどの仕事を取り纏める責任者をやっています.エンジン開発に携わるほか,イギリスを中心にF1レース開催各国を回っています.レース用エンジンの開発スピードは量産機種と比べて格段に早く,仕事の成果が直ぐに順位に反映されるのでプレッシャーがありますが,ライバルに勝ちたい,ファンの期待に応えたい気持ちで頑張っています.
 どんな領域の技術開発においても,大学で学んだことが基礎となり,社会で活躍するための強い武器になっています.世界の動向を見ていると,分野を飛び越えた知識や世界観がますます重要になっていると感じますが,社会人になってしまうとなかなかほかの分野を学ぶのは難しくなります.大学生のうちから,広い視野を持ち,さまざまな分野に興味を持ってほしいと思います.私のインタビュー記事がYouTubeにアップされていますのでそちらもご覧ください.
YouTube インタビュー動画

本人右下

小沼 弘幸

学位と卒業(修了)年度
  修士(工学),博士前期課程 機械工学専攻 2002年修了
  博士(工学),博士後期課程 生産科学専攻 2004年修了
所属
  独立行政法人 国立高等専門学校機構 茨城工業高等専門学校
海外経験
  国際会議での発表など
仕事のやりがい
   学生たちが成長していく姿を見ることができること
大学で学んだことで、社会で役立っていること
   何事にも柔軟に対応することの大切さ
その他
   様々なモノを作ることによって生活が豊かになります。モノを作るために必要不可欠なのが機械工学の知識や技術です。機械工学科でいろいろなことを学んでください。

齋藤 喬

学位と卒業(修了)年度
  修士(工学),博士前期課程 機械工学専攻 2005年修了
所属
  テルモ 株式会社
海外経験
  2015年よりTerumo Cardiovascular Group(アメリカ メリーランド州)に勤務
仕事のやりがい
   だれかの助けになる医療機器開発という分野、ものづくりという職種そのものがやりがい。
大学で学んだことで、社会で役立っていること
   大学での研究のように、あるテーマに対し真剣に取り組み自分の成果として完結させるというプロセスは仕事でも同じ。まじめに取り組み投げ出さないという基本的なことが大切。
その他
   自分の好きなことを見つけよう。好きなことには自然と興味もわくし、没頭できる、なによりその時間が楽しいはず!それを将来の自分の仕事に繋げることができたならとても幸せな人生になると思います。

西村 健

学位と卒業(修了)年度
  修士(工学),博士前期課程 機械工学専攻 2009年修了
所属
  原子力規制委員会 原子力規制庁
長官官房技術基盤グループ シビアアクシデント研究部門
海外経験
  1年に4回程度5~10日程度の出張(主に欧州)
仕事のやりがい
   私の主な業務は原子炉施設で重大事故が発生した場合に、どのような現象が発生する可能性があって、どのようなリスクが存在するか等について、研究を行うことです。
 日本は、2011年の東日本大震災の際に、東京電力福島第一原子力発電所で重大事故を経験しました。起こるはずがないと考えられていた重大事故を経験したことにより、原子力の安全に対する考え方の転換点となったと思います。重大事故に対して注目が集まるようになり、国が定める規制基準では、新たに重大事故に対する規制要件が定められ、国が実施する審査によって電気事業者の重大事故対策を厳しく確認することになりました。そのような大きな動きの中で仕事をすることももちろんですが、国民や環境に対する安全を国の立場で考えること、海外へ出向き最新知見を収集して日本のために役に立つ情報を発信するということにやりがいを感じています。
大学で学んだことで、社会で役立っていること
   率直に思うことは、研究室での研究活動を通じて得られた探求心と分析をする姿勢だと思います。社会に出ると、自ら考え、行動し、社会に対して貢献をすることが、どのような立場であっても求められることだと思います。その活動の中で、そのような探求心や分析力は、日々の研究業務だけでなく、自身に求められている役割を認識し、成果につなげるための原動力の一つであると思っています。研究室時代では、企業との共同研究を経験させてもらい、少なくない時間をかけて日々研究を行っていました。企業が相手ということもあり、半ば仕事のように当時は思っていたものですが、その経験も現在社会人として役に立っていることではないかと思います。
その他
   大学の講義で学ぶことは、知識を増やすという点では重要かもしれません。でも実際は講義を受け持っている先生から受動的に学ぶものであって、なかなか自ら必要なことを勉強するということにはならないとも思います。私の大学生時代はお世辞にも優等生とは言えない学生でしたが、研究室に入ってから何のために勉強するのか、勉強するということはどういうことか、を教わったと思っています。社会人になってからは、特に自ら論文を探したり、書籍を読んだりすることによって、必要な知識を勉強することが増えました。これから大学に入る皆さん、既に大学で学ばれている皆さんも、そのようなことを少し意識してみると、学ぶことが飛躍的に楽しくなるかもしれません。